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過去の談話会

2013年度

第158回  「地形・地質、自然史から植物の分布を読む」
講師:小泉 武栄 氏(東京学芸大学名誉教授)
日時:2014年4月11日(金) 15:00~17:00
 日本列島の生物多様性は世界でもトップクラスだが、その原因の一つに複雑な地形・地質条件がある。地質がいかに生物多様性に関わっているか、具体例を紹介する。

第159回(現地)  「東西日本の地質境界を歩く」
講師:高橋 雅紀 氏(独立行政法人産業技術総合研究所 主任研究員)
日時:2014年5月17日(土) 09:40~16:30
 百年を超す本邦地質学の歴史において議論されてきた、東北日本と西南日本の地質学的境界問題。それは、銚子が東北日本に帰属するのか、あるいは西南日本に属するのかという論争そのものでした。その経緯を、レクチャー(講演)と実際の露頭観察で振り返ってみましょう。
・見学場所(予定): St. 1 銚子市勤労コミュニティーセンター(講演:約1時間)
 St. 2 夫婦ヶ鼻層,St. 3 千人塚層,St. 4 銚子層群,(長崎鼻),St. 5 愛宕山ユニット,St. 6 高神礫岩

第160回  「過去に襲った南海地震に学ぶ」
講師:都司 嘉宣 氏(深田地質研究所)
日時:2014年7月4日(金) 15:00~17:00
 南海地震は、南方海域から北上するフィリピン海プレートと、日本列島の西部を載せるユーラシアプレートの境界面でのすべりによって起こる一連の海溝型の巨大地震で、おおまかに100年間隔で発生している。近世以降では、宝永4年(1707、M8.7)、安政元年(1854、M8.4)、昭和21年(1946、M8.0)に発生した。昭和21年の南海地震は「小粒」で、幕末の安政南海地震(1854)が南海地震の標準サイズと考えられる。当時の瓦版『大地震大津波末代噺廼種(まつだいはなそのたね)』には、大坂市中約60点の被害の記載がある。「阿波座戸屋町小間物だな西角大ゆがみ、それより少し西北家七八軒大崩」の阿波座戸屋町は現在の大阪市西区西本町一丁目にあたり、「家大崩7、8軒」から震度6強が推定される。地震の約2時間後、堀川に入りこんだ津波により長堀川亀井橋で水位が7尺(2.1m)上昇し、大坂全体での津波水死者は341人にのぼった。JR大正駅の近くに犠牲者の供養石碑がある(写真)。河内平野では近鉄奈良線とJR片町線の間で家屋被害が多く、弥生時代に存在した「河内湖」の水域に一致する。これらの知識を参考に、大阪の地震防災対策をたてていただければ幸いである。
ご講演資料: こちらからダウンロードして下さい

第161回  「土木工学の新しい風 ~住民たちの力を引き出す道直し活動~」
講師:木村 亮 氏(京都大学大学院教授)
日時:2014年11月14日(金) 15:00~17:00
 1993年にJICA短期専門家としてケニアに赴任して以来、現在18ヶ国で土のうによる道なおしを行っている。土木の原点である「土」や「木」を素材として見直し、これらの有効利用をしている。さらに現地の人々の力を引き出し、意識を変えることで貧困削減を目指している。最近では「住民たちへのチャリティーから住民たちのビジネスへ」発想を転換し、雇用創出にも繋げている。講演では、真のNPO活動のあり方についても解説する。

第162回  「日本の地学教育と地学オリンピックの意義」
講師:瀧上 豊 氏(NPO法人地学オリンピック日本委員会理事,関東学園大学 教授)
日時:2014年12月12日(金) 15:00~17:00
 全国の中・高校生が地学の知識や思考力を競い合う「地学オリンピック」。今年で8年目を迎える地学オリンピックの立ち上げと運営に携わってきた立場から、近年の日本の地学教育の現状と地学オリンピックの意義や位置づけを述べる。また、日本及び国際地学オリンピックの活動報告、2016年度開催の第10回国際地学オリンピック(三重大会)の準備状況と課題、これからの地学教育の展望について紹介する。

第163回  「メタンハイドレート資源開発の現状と今後の展開」
講師:成田 英夫 氏(独立行政法人 産業技術総合研究所 メタンハイドレート研究センター長)
日時:2015年2月13日(金) 14:00~16:00
 新たな天然ガス資源として期待されているメタンハイドレートは大陸縁辺部の海域などに賦存しており、経済産業省「メタンハイドレート開発促進事業」によって商業的産出のための技術整備が進められている。同事業によって、東部南海トラフ海域の原始資源量を評価したほか、貯留層特性の解析・評価技術、生産性・生産挙動解析技術、貯留層力学挙動解析技術、エネルギー効率が高い生産手法などを開発してきた。2013年3月に世界初の海洋産出試験が実施され、「減圧法」によって連続的に相当量のガスが生産できることを実証した。これを受け、経済産業省は2013年12月に策定した新たな「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」によって今後のメタンハイドレート資源開発方針を示した。本講演では、同事業の歩み、メタンハイドレート貯留層の特徴、貯留層パラメータ、生産手法と生産挙動の関係のほか、海洋産出試験結果の概要と今後の課題などについて解説する。

第164回  「進化学のモデル生物としての放散虫」
講師:松岡 篤 氏(新潟大学 教授)
日時:2015年3月6日(金) 14:00~16:00
 世界のあらゆる海域に生息する放散虫は、5億年以上にわたる化石記録の存在とあいまって、進化学を考究するうえでのモデル生物として期待されている。現生放散虫の飼育実験からは、殻形態が食性と密接に関わり合っていることが明らかにされつつある。マイクロCT技術と3Dプリンターをもちいて作成した放散虫の実体模型は、殻形態を詳細に把握するのに有効である。放散虫の進化史から、海洋環境の変遷を読み解いてみよう。

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