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過去の談話会

2017年度

第178回  「過去の海溝型巨大地震・津波を調べる」
講師: 佐竹 健治 氏 (東京大学 地震研究所 教授)
日時: 2017年4月14日(金) 15:00~17:00
 2011年東北地方太平洋沖地震のような巨大地震や津波は、その発生頻度が低いため、過去の履歴を調べて将来の予測へ繋げるためには、計器観測に基づく地球物理学的研究、史料に基づく歴史地震学的研究、海岸段丘や津波堆積物などの地形・地質学的研究を総合的に行う必要がある。さらに、日本周辺に限らず、世界中の沈み込み帯の事例を調べることも重要である。

第179回 「関東地方の第四紀火山―テクトニクス場・火山形成史・マグマ供給系の構造―」
講師:  高橋 正樹 氏 (日本大学教授)
日時: 2017年5月26日(金) 15:00~17:00
 関東地方は島弧衝突帯や収束境界3重点に近く、世界的にみてもきわめてユニークで活動的なテクトニクス場となっている。それに応じて、火山フロントの屈曲を初め、日本列島の他地域にはみられない特異な第四紀火山現象がみられる。ここでは、日光、浅間、富士・箱根を中心にこれらの特異な火山活動について紹介しその成因を考えてみる。

第180回 「ボーリングデータの解読に基づく東京低地の地盤の可視化とその地形・地質発達史」
講師: 木村克己氏(防災科学技術研究所 主幹研究員)
日時: 2017年7月21日(金) 15:00~17:00
 首都圏は関東構造盆地の沈降の中心に位置しており、住宅や産業施設が密集している東京低地には厚い軟弱な沖積層が伏在している。東京低地とそれに隣接する台地の成り立ちについてボーリングデータの解読と三次元地質モデルに基づいて紹介し、造盆地運動や変動地形の視点から地形・地質発達史を考察する。

第181回 「山体重力変形地形研究の現状と展望」
講師: 小嶋 智 氏(岐阜大学工学部教授)
日時: 2017年11月10日(金) 15:00~17:00
 北アルプスなどの高山地域には二重山稜や多重山稜とよばれる地形があることは古くから知られており、かつては周氷河地形と考えられていたが、最近では重力の影響で山が崩れていく過程を示す地形(山体重力変形地形)であるとする考えが有力である。本講演では山体重力変形地形の特徴や発達過程、地下構造などについて、どこまで明らかにされ、今後何を明らかにすべきかを概括する。

第182回 「広帯域強震動予測のための浅部・深部統合地盤モデルの構築
              -関東および熊本地域の地盤モデル構築と検証-」

講師: 先名 重樹 氏(防災科学技術研究所 主幹研究員)
日時: 2017年12月 8日(金) 15:00~17:00
 防災科研では、広帯域(0.1Hz~10Hz)の地震動特性を評価できるような地盤モデルを構築するため、ボーリングデータや微動観測データ等を大量に収集・観測した上で、浅部と深部を統合した地盤モデルの検討を行ってきている。関東全域および熊本地域の地盤モデル構築と動的特性の検証、および、微動観測技術について紹介する。

第183回 「衛星技術を利用した時空間切れ目のない地盤変位計測を目指して
                 -GNSS,SARの活用-」

講師:  清水 則一 氏(⼭⼝⼤学⼤学院 創成科学研究科建設環境系専攻 教授)
日時: 201年 1月12日(金) 15:00~17:00
 日常的な管理や災害時の安全監視、対策立案のために、地盤や構造物の挙動の計測技術の充実が重要で、小規模から大規模領域まで対象挙動を連続的に計測する技術が望まれている。本講演では、従来の地盤計測機器に加え、GNSSやSARなどの衛星技術を利用して、時空間切れ目なく地盤や構造物の変位計測をできることを目指した研究・開発と適用事例を紹介する。